懸賞クイズで集客【解説】
「クイズイベントの運営方法がわからない。」「懸賞クイズのアイデアが浮かばない。」など、集客のアイデアでお困りではありませんか。
この記事では、筆者の体験や実例をもとに、懸賞クイズで集客・販売促進する方法を解説しています。

この記事はこんな方におすすめです!
●懸賞クイズのアイデアが欲しい。
●クイズイベントの運営方法が知りたい。
ここでは、懸賞クイズでの集客方法や、アイデアを紹介します。
また、懸賞に関しては、景品表示に関する法令があります。なので、法令にそった、懸賞クイズイベントの運営方法を解説します。
それでは、どうぞ。
懸賞の規制
ここでは、まず、懸賞クイズイベントの規制について、解説します。これらを知らないで実施すると、ペナルティを受けることになるので、注意が必要です。
懸賞の分類
まず、懸賞の種類について、解説します。

●懸賞には3つの分類があります。
「一般懸賞」とは、商品・サービスの利用者に対し、くじ等の偶然性、特定行為の優劣等によって景品類を提供すること。たとえば、「抽選」「じゃんけん」「クイズ」「競技」など
「共同懸賞」とは、複数の事業者が参加して行う懸賞のこと。たとえば、「商店街」「ショッピングモール」「地域の小売店」「同業者」の抽選会など
「総付景品」とは、一般消費者に対し、「懸賞」によらずに提供される景品類のこと。
※この分類により、景品の限度額が異なります。詳しくは、消費者庁「景品規制の概要」をご覧ください。
なので、今回紹介する懸賞クイズイベントでの集客は、「一般懸賞」にあたります。
※ただし、主催者が商店街・ショッピングセンターの場合は、「共同懸賞」となります。
そして、懸賞イベントの方法「オープン懸賞」「クローズド懸賞」があります。
懸賞クイズの方法
まず、「オープン懸賞」と「クローズド懸賞」の違いは、下記の通りです。
●「オープン懸賞」と「クローズド懸賞」の違い。
「クローズド懸賞」は、商品・サービスの利用者や、来店者を対象として景品を提供すること。
また、「オープン懸賞」は、商品・サービスの購入や来店を条件とせず、新聞・テレビ・雑誌・ウェブ等で企画内容を広く告知し、はがき、ウェブサイト、メール等で申し込むことができる懸賞のことです。※オープン懸賞は「景品表示法」の規制を受けません。
これらの、懸賞のルールを理解したうえで、懸賞イベントの実施が必要になります。
オープン懸賞の実施方法
まず、オープン懸賞は、懸賞の参加に、商品・サービスの利用や、来店を条件にできません。そのかわり、景品限度額の制限はありません。なので、試供品のプレゼントや、お店で利用できる商品券の進呈など、商品やサービス、お店の利用を促進する景品を準備することが重要です。

たとえば、「穴埋めクイズに答えて、プレミアムビールをもらおう!」 プレ〇〇ムビ〇ル 〇に入る文字を答えてください。このように、簡単な懸賞クイズを出題して、多くの懸賞応募者を募るのに適しています。
また、景品の限度額制限がないので、「クイズに答えて、現金100万円が当たる。」など、高額な景品で、多くの応募者を募ることも可能です。
ここで、注意が必要です。
オープン懸賞で、景品の引換方法を来店にすると、来店が懸賞参加の条件とみなされ、クローズド懸賞として「景品表示法」の適用を受ける可能性があります。
クローズド懸賞の実施方法
そして、クローズド懸賞は、「景品表示法」の適用を受けます。クローズド懸賞(一般懸賞)の、景品の限度額は、下記のとおりです。
●クローズド懸賞(一般懸賞)のルール
・懸賞参加の取引価額が5,000円未満の場合
[最高額]取引価額の20倍
[総額]懸賞に係る売上予定総額の2%
・懸賞参加の取引価額が5,000円以上の場合
[最高額]10万円
[総額]懸賞に係る売上予定総額の2%
クローズド懸賞の実施方法(手順)は、まず、懸賞参加の条件を設定します。

たとえば、お買い物1,000円につき1枚、懸賞クイズ応募用紙を進呈します。この場合、景品金額は1,000円の20倍、2万円までの景品を準備することが可能になります。このようにして、懸賞クイズの景品を設定します。
ここで、重要なのは、懸賞参加条件に見合った景品になっているか。ということです。この景品内容と、参加条件のバランスで、集客・販促の効果は大きく左右されます。また、景品の進呈方法も、景品を送付するのではなく、お店で引換にするなど、集客・販売促進の機会を作るようにします。
このような、手順で準備を行うことで、懸賞クイズのスムーズな運営を行うことが出来ます。
懸賞クイズ【集客アイデア】
ここでは、懸賞クイズの集客アイデアを紹介します。

たとえば、2つの絵を見比べて間違いを探す「間違い探しクイズ」や、「脳トレクイズ」は、手軽に実施できる懸賞クイズです。これらの懸賞クイズは、子供からお年寄りまで、誰でも参加できます。なので、ファミリー層への集客イベントとして、人気があります。
そして、「謎解きクイズ」や、「推理クイズ」などの、懸賞クイズも、集客効果があります。その他にも、「検定クイズ」のように、地域や専門知識に特化したクイズも、多くの参加者を集めることが出来ます。
また、これらの懸賞クイズの、集客・販促効果をさらに向上する仕掛け作りも大切になります。たとえば、正解の手掛かりとなるヒントが、お店の会員登録(公式LINEアカウントのお友だち登録)で、もらえる仕掛けを作ることで、お客さんの囲い込みも可能になります。
このように、懸賞クイズは、集客・販促効果の高いイベントです。
懸賞クイズ【まとめ】
ここまで、懸賞クイズイベントについて、解説してきました。
まず、大切なことは、懸賞イベントの実施に際して、「景品表示法」の確認を行ってください。そして、オープン懸賞で行うのか、クローズド懸賞で行うのかを決定してください。
あとは、懸賞クイズのアイデアを参考にして、みなさんのお店や、商品・サービスに置き換えてみてください。そうすれば、オリジナルの懸賞クイズで集客・販売促進が可能になります。
みなさんも是非、チャレンジしてください。
今回も、最後までご覧いただきありがとうございます。
みなさんのご健闘を応援しています。
では、また。とも-Dでした。